実際の無線伝送では、ひずみが発生します。 その典型的なものがマルチパスひずみです。 アナログテレビ放送では、画像が重なってみえるゴーストとしてその影響が現れます。
図25:マルチパス
マルチパスにより、直接波と遅延波が干渉して受信波形が乱れます。 このことにより、シンボル長で直交するというOFDMの条件が崩れます。
図26:マルチパスの影響
マルチパスによる影響を防ぐ方法として、ガードインターバルの付加があります。 1/f0の何分の一かのガードインターバルを付加することで、Tg以下の遅延での直交性を保つことができます。
図27:ガードインターバルの付加
図28:ガードインターバルで直交性を維持
ガードインターバルによって、前時間のシンボルからの干渉を除くことができて直交性を保てますが、シンボルの振幅と位相ひずみは依然として存在します。 これらのひずみは、等価処理によって修正する必要があります。
図29:シンボルへの影響
マルチパスの影響を軽減すれば、単一周波数ネットワークを構築することが可能です。
図30:SFNの構築